【開催報告】 4月12日(火) 復興への日本再生のシナリオを共に考えよう!

4月12日(火)19時より渋谷で開催した Grand Vision Forum vol.2 では、23名の方にご参加いただき「復興」をテーマにグループディスカッションを開催いたしました。

 

◆会の流れ

-------------

19:05~19:10 司会挨拶

19:10~20:20 Grand Vision 2017 プレゼン

20:20~20:30 休憩(配置替え)

20:30~21:20 グループディスカッション(5テーブル)

21:20~21:30 発表・まとめ

 

上記のような流れで、前半では「Grand Vision 2017」をベースに

 

 原発収束シナリオと中期計画

 

 日本再生のグランドビジョン

 

について語り、後半では4~5名×5テーブルに分かれて「日本の復興に何が必要なのか?」というテーマでグループディスカッションを行い、各テーブルごとの発表を通して多様な観点とアイデアを共有致しました。

 

冒頭~原発収束シナリオと中期計画

ここでは、福島第一原発の現状と問題点、「これまでの積算放出量」などを整理してお伝えし、何が原因で、東電と政府はどのような対応策を考えているのか?、そしてそのプランに対して、どのような代案を提示するのかまでをお話ししました。

 

大きなポイントは次の3点です。

 

1.プランBへの移行

放射性物質を緩慢と流出し続ける現行のシナリオ(プランA)では、原子炉の冷温停止と廃炉までに数カ月~1年を要し、その期間、国民は目に見えない放射能に怯える生活を強いられる。輸出産業、観光業などへのダメージを最小限に抑え、環境汚染を最低限にする為にも、チェルノブイリ原発事故で採用され、11日間で放射性物質の流出を止めることができた石棺方式による原発封鎖(プランB)へ移行すべき。

 

2.「放射性物質除去技術」で世界一に

日本は今後、中長期的に懸念される人体への影響、農作物や土壌の汚染、海洋汚染を解決する為に、①バイオテクノロジーを駆使して放射性物質を体内から取り除く食品や新薬の開発、②ひまわりなど汚染物質を吸い上げるファイトレメディエーション(植物を用いた地盤の浄化法)の技術開発、③ロドコッカス・エリスロポリスなどの細菌やバクテリアを活用した海水浄化技術を確立し、「放射性物質除去技術」で世界をリードする研究開発が求められる。

 

3.「新しい原子モデル」を提案

政府は2015年度までに「放射性物質除去技術」を確立し、世界へ新しい環境技術のソリューションを提供してゆく為に、原子物理学、分子生物学、バイオテクノロジー、ナノテクノロジーへの投資と研究開発を促進させる政策を早急に講じるべき。その投資対効果を高め、研究開発を推進する為に、「新しい原子モデル(原子模型)」を提案する。

 

「復元」から「復興」へ、日本再生のグランドビジョン

続く「日本再生のグランドビジョン」では、皆で日本の未来を考える為の“ひとつの代案”として「Grand Vision 2017」を提言。その後、5テーブル(各4~5名)に分かれてグループディスカッションを致しました。

 

大きなポイントは3つあります。

1.震災の意味

2万名以上の死者・行方不明者を出し、放射能に汚染された身内の遺体を確認することも許されず、都市インフラはことごとく破壊されて、国内の電力も夏には20%が不足する状態。福島第一原発の30km圏内は居住不可能地域となりつつあり、海外企業はサプライチェーンから日本を外し、放射性物質を忌諱した各国が日本の農産物等の輸入停止を始めた今、モノづくりと輸出産業、観光業、農林水産業は大きなダメージを受けながら、日本は今後の取引さえ危うい瀬戸際に立たされつつあります。

 

今回の震災が、今までの生き方や生きる姿勢を問い直す意味を持つのであれば、私たちは何を見直せばよいのでしょうか。明治維新、戦後の復興を経て、第3の奇跡が待望される今、多くの日本人が心と力を集結して、達成したい!と思える「新しい価値」、「新しい文明の姿」とは何なのでしょうか。

 

2.Made in Japan」から「Heart of Japan」へ

この震災を機に「絆」を取り戻し始めた日本の姿に、今、世界中が注目しています。ハリケーン・カトリーナが来襲したフロリダ州では警官さえもが略奪し、韓国で同様の震災に見舞われたら国そのものが崩壊するだろうと噂されるなか、略奪や暴動が起きるどころか、規則正しく行動し、動揺することのない被災者、「人の為に」と助け合い、支え合う日本の国民性は世界各国からも高く評価されています。

 

戦後の焼け野原からスタートした日本が、「Made in Japan」で世界トップになれたのは何故なのか?それは世界最高峰のモノをつくることのできる繊細な心があったからです。東洋の奇跡を可能にさせた「日本人の心」、「和の精神」である「Heart of Japan」をグローバルスタンダード化させ、新しい産業として雇用を創出しながら世界に提供していくことが、これからの日本の使命ではないでしょうか。

 

3.和の阻害要因と解決策 

なにがこれまで人の「絆」を深めることを阻害してきたのでしょうか?

 

その原因は「根本判断基準」に他なりません。

1.誰もが判断基準を持っている

2.その判断基準が皆、バラバラ(だから争いが絶えない)

3.全部ひとつにしても問題

4.誰の判断基準も不完全

5.しかし、自分の判断基準は絶対正しいと思い込んでいる

この「根本判断基準」の問題を解決できない状態では、人と人が分かり合うことができません。人々が絆を深め、和の社会を体現することも叶いません。

 

この判断基準の異質性と不完全性をクリアできず、暴力、権力、財力など力による支配によって秩序を構築してきた人類の文化・文明・歴史を前にして、私たちはどのように新しい文化・文明・時代を切り開いてゆけば良いのでしょうか?


今回の震災を受けて多方面から日本の復興を望む声が多いものの、「新しい日本」を望みながら、3.11の前の状態に戻る「復元」では、日本の未来に希望を抱くことはできません。真の復興を果たす為には、「根本判断基準」の問題を明確に解決し、同じ過ちを繰り返さないことが重要です。

 

この問題を明確に解決し、「Heart of Japan」をグローバルスタンダード化させ、新しい産業「認識経済」として雇用を創出しながら日本の復興につなげてゆく為には、モノを変化・運動・移動させる科学技術ではなく、観点を変化・運動・移動させる認識技術「観術」が必要になってきます。

 

戦後の物資が欠如した状態から、科学技術によって物質的な豊かさを達成した日本は、心が欠乏している現代に、認識技術によって精神的に豊かな文化・文明を構築し、世界を立て直す役割を果たしてゆくべきでしょう。それが日本の使命「JAPAN MISSION」であると、私は強く確信しています。

上記プレゼンの後、テーブルごとに分かれて行ったグループ・ディスカッションも非常に盛り上がり、和気あいあいとした雰囲気のなか、非常に多彩な意見交換がなされました。

 

開催風景~グループディスカッションの模様など

グループディスカッションの後には、各テーブルから次のような意見・アイデアが発表されました。

テーマ「復興に必要なものは?」

・「復興」には必要最低限の衣食住が必要

・短期的&中長期的な指針が求められる

・人との繋がり、感謝の心などが重要に

・生き方を変えることが必要

・和の心、共生・共創

・被災地の現場はプロに任せて、身の回りの困っている人を助けることが必要

・決断力のあるリーダーが要る

・本当に必要なことを受け入れられる教育

・必ず最後には、愛が勝つ(不安・恐怖などに対して)

・「幸せ」に対する新しい定義が必要

・意識の目覚め、開発、持続的なトレーニングなど

・国境のない心が必要

・自分自身を知ることが大事

 

言葉は違えど、皆様が同じ未来・イメージを持ちながらメッセージを発信される姿は、日本の未来を象徴しているようでした。これからも毎月1~2回のペースで、交流会やフォーラムの形式で、皆様が共に日本の未来を考える場を設けて行きたいと思います。

 

最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。