【開催報告】 3月21日(月・祝) GrandVisionForum  ~東京は大丈夫!余震のメカニズムと日本の未来~

3月21日(月・祝)のGrandVisionForumは、28名の方にご参加いただき、渋谷区総合文化センター大和田(学習室1)にて開催いたしました。

 

冒頭では「東日本大地震」と「日本の未来」をテーマに、

 

1.今回の地震を通して感じたこと

 

2.これからの日本について

 

を語り合いました。※SSM(SuperSpeedMeeting)という手法を取り入れ、ふたり1組のペアになって、テーマについて3分間、思ったことや感じたことを自由に意見交換します。短い時間にテーマに集中した対話をすることで、深い疎通・交流ができ、新たな気付きや発見がもたらされます。

 

その後、存在・事象面におけるメカニズムを知って安心して頂く為に、次の3点について解説させていただき、認識の仕方における安心を得る為に、「今回の危機・問題をどう認識するか?」という点について少しお話しさせて頂きました。

 

1.地震について

 

2.原発と放射線

 

3.経済への影響

 

冒頭~1.地震について

ここでは、地震発生のメカニズムと津波発生のメカニズムを解説し、東京大学地震研究所のデータをもとにした今回の東北地方太平洋沖地震のシュミレーション、プレートテクトニクス理論とプリュームテクトニクス理論をご紹介いたしました。

 

また、M8.0を超える大地震は今後133年は発生しないという予測や、来年まで続くであろうプレート調整型の余震の説明と日本列島の地震予報についてもご紹介しています。

続いては、放射線被害に対する不安を和らげる為に、原子力発電の基本的な仕組みと核分裂のメカニズムについてご説明し、原爆と原発の違い、ウラン235と238の違いなどをお伝えしました。

 

また、今後の経済への影響や水・食物への懸念、最悪のケースの想定など、この時点で明らかになっている情報を整理し、ご紹介しています。

以上、【存在・事象】における3つの不安要素に対する解析の後、【認識の仕方】の安心についてお話ししました。

 

『コップ半分のジレンマ』と同様、同じモノ・存在や状況・環境を見ても、人によってその捉え方は違います。また、人間とは「事実」をありのままに認識することは難しい生き物で、「事実」+「考え」「感情」などの思い込みに頭の中を占有されやすい傾向もあり、その結果できた「不安感」を「現実」として認識する傾向にあります。

 

自分の認識方式を冷静に観たとき、「自分の判断基準からみて好きな方の情報」ばかりを蓄積して「自分自身の考え・感情」を形成しているのだという自覚を持って、今後メディアから流されるニュースやネット上での憶測なども受け取るメディアリテラシーを是非身につけて頂ければと思います。

 

今、最も重要なことは

地震と原発に揺れる日本で今、最も重要なことは何でしょうか?

 

この映像に、現代の日本人の想いが詰まっているように感じ、ご紹介させて頂きます。

後半(コミュニケーション・ゲーム付きの交流会)

2万名を超える死者と行方不明者を出した今回の震災はとても大きな被害をもたらしました。こういうときに本当に大切なことって何でしょうか?

 

それは「人の繋がり」だと感じています。

 

変革の時代、これから最も重要になるものは資本(マネー)ではなく信頼や人間関係など「人の絆」ではないでしょうか。

 

しかし、実際に初対面の人同士が会う交流会などで短時間に深いコミュニケーションをするのは難しく、信頼関係となると尚更です。そこで今回は「コウノトリSSM」というコミュニケーション・ゲームを道具に、初対面の人でも短い時間で深くつながれる交流タイムをご用意させていただきました。

このゲームは、4人1組(1テーブル)で遊ぶ、すごろくタイプのボードゲームなのですが、ゲームを通して本音の交流ができ、自分自身の人間力・人間関係力がコインの枚数として目に見えるような仕掛けになっています。

 

ルールは簡単。サイコロを振って、カードを引いて、そのカードに書かれたテーマに沿って思うこと・感じることを自由に表現します(この時点でコインを2枚獲得)。その後、それを聞いた人(残りの3人)は30~60秒でその人のアウトプットを褒めます。表現した方は、3人のコメントを聞いて、一番嬉しかった方に「嬉しかった理由」も添えてコイン1枚をプレゼントします。

 

これを順番に繰り返してコインの獲得枚数を競うのですが、4人で遊ぶなら1周する間に自分が話す機会は1回、相手を褒める機会は3回あります。つまり、褒めるのが上手い人ほど早くコインが獲得できます。これはすなわち、

 

1.如何に人の話を聞くことができるのか

 

2.相手の立場に立ってイメージすることができるのか

 

3.どれほど人間の可能性を発見できるか

 

が問われるゲームでもあり、そのコミュニケーション能力が高い人はコインをどんどん貰うことができます(ここではコインの枚数が人間力・人間関係力を現わします)。

 

ちなみに今回のコウノトリSSMでは、弁護士の方(30代)と大学生の方(20代)が最も早くゴールに辿り着き、僅差で学生の方がチャンピオンになられました。※会場で一番早くゴールされた方には、半年後に開催されるチャンピオン大会への出場権があります。

終了後は、このゲームを通して気付いたこと感じたことのSSMを2回ほどしてから、このゲームの要である「判断基準」の異質性と不完全性について解説し、

 

「これからの人生、これからの日本に、一番重要なこと」

 

をテーマに話し合いました。

最後に

今、全世界が日本に注目しています。

そして、日本の国民性を高く評価してくれています。

しかしながら、震災から1週間以上が経った今は、忍耐も限界で、心の不安が蓄積しているタイミングでもあります。だからこそ、平常心と坂本竜馬のような侍の不動心が必要なときではないでしょうか。

いつ死んでもおかしくない現代、参加された皆様が危機をチャンスに大反転させるビジョンを持って、日本から「心の平和」「生死を越えた生き方」を広めて行くことが必要だと感じました。

震災後の復興は、
① 人命救助(72時間)
② 2次災害の回避(火災、土砂崩れ、原発など)
③ インフラの回復(電気、ガス、水道、衣食住)
④ 生き方の再構築
の順に進んでいきます。

 

今は②の原発対策と③の電力計画、物資の供給などに注意・関心が注がれていますが、中長期的に懸念されているのは④の生き方の再構築です。


家族を失い、職場も街も失った人が、元通りの生活を送れるでしょうか。


街と家、工場が建て直されても、人生の立て直しはこれからです。月日と共に忘れるのではなく、まずは「心の健康」を取り戻し、どのように生きるのか、自分は何の為に生きてゆくのかを見直す支援を、忘れずに続けて行くことが求められているように感じています。


戦後の復興を経て築かれた「Made in Japan」のものづくりから、震災の復興を経て築かれる「Heart of Japan」の人づくりへ。「健康な心」を回復させる術をグローバル・スタンダード化させ、世界に日本の和の精神を産業として広めてゆくことができればと考えております。

 

次回へ向けて

 

震災の復興後が「3.11の前に戻る」だけでは、何の意味もありません。

 

では日本はどのような未来社会を目指すべきか?

その為には何が必要なのか?

 

そのあたりのことを、次回以降は掘り下げてみたいと考えています。